【6月9日 AFP】イタリアサッカー連盟(FIGC)は8日、今季のセリエAが再び中断になった場合のプレーオフ開催と、シーズンが中止になった場合の順位の計算方法について承認した。

 新型コロナウイルスの影響で約3か月の中断を強いられていたセリエAが20日から再開されるのを前に、FIGCは、欧州で最悪に近い被害が出ているイタリアで感染者数が新たに増加した場合の緊急対応策を支持した。

 ローマでの投票による承認後、FIGCのガブリエレ・グラビーナ(Gabriele Gravina)会長は「シーズンの完了を目指し、われわれは6月20日に再開する。7月10日から15日に至るまでは、プレーオフ開催の可能性も念頭に置いておく」とコメント。また、上位の順位や降格チームを決めるプレーオフのフォーマットは「再開までにリーグ側と共に」決めると明かした。

 大半のチームが12試合を残しているセリエAは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によってサッカー界が中断を強いられる前に未消化になっていた4試合から再開される。

 試合が開催できなくなった場合は計算で順位を決定する。その際は欧州カップ戦の出場チームと降格チームは決めるが、残りの試合数で他のチームに追いつかれないことが確実でない場合を除き、優勝チームはなしとする。

 計算では、各チームの勝ち点のほか、ホーム・アウェーでの平均勝ち点に、それぞれの残り試合数を掛け合わせた数字などが考慮される。

 アルゴリズムを用いた順位の決定に反対しているクラブは、シーズンが再び中断になった場合はセリエB(2部)への降格をなしにすることを望んでいたが、同日の投票では3対18で敗れた。

 FIGCはまた、国内の夏の移籍市場は9月1日から10月5まで、冬のマーケットは来年1月4日から同31日までになることも発表している。(c)AFP