【6月9日 AFP】(写真追加)米ミネソタ州ミネアポリス(Minneapolis)で先月、黒人男性のジョージ・フロイド(George Floyd)さんが警察の拘束下で死亡した事件で、殺人罪で訴追された元警官のデレク・ショービン(Derek Chauvin)容疑者が8日、裁判所に初めて出頭した。裁判所は、容疑者の保釈金を100万ドル(約1億800万円)に設定した。

 第2級殺人、第3級殺人、過失致死の計3件の罪に問われているショービン容疑者は、州内の勾留施設からビデオを通じてミネアポリスの裁判所に出頭。保釈金の額は、銃器の放棄などの条件付き保釈が100万ドル、条件なしの保釈が125万ドル(約1億3500万円)に設定された。

 同州のマシュー・フランク(Matthew Frank)検事は、罪の重さと事件に対する一般の強い関心を理由に、ショービン容疑者には逃亡の可能性があるとし、高額の保釈金設定を求めていた。次回の審問は今月29日の予定。

 ショービン容疑者は先月25日、手錠をかけられたフロイドさんの首に膝を押し当てて死亡させた。事件は動画に撮影され、人種差別に対する全国規模の抗議デモを引き起こした。(c)AFP