米国で黒人であることは「息が詰まる」 デモ参加者が苦悩や恐怖を告白
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■警察に止められた父から感じ取った恐怖心
13歳のある日、医薬品業界で仕事をしていた父親と車に乗っていると、警察に止められた。
「警察官は、黒人だからというだけで四六時中、車を止めさせる」「警察官に止められたとき、父の中の恐怖心を感じ取れた。僕や家族をずっと守ってくれていた父の中に、そんな恐怖を見たのは初めてだった。その瞬間、その恐怖心が僕にもうつった。正直、その恐怖心はずっと僕に居座っている」とポーラスさんは話した。
そして5月25日、米ミネソタ州ミネアポリス(Minneapolis)で白人警官がアフリカ系のジョージ・フロイド(George Floyd)さんの首を9分間近く膝で押さえつけ、窒息死させる事件が起きた。
「(フロイドさんが映っている)あの動画を見たとき……フロイドさんの顔だけでなく、父の顔も見えた。叔父の顔も、弟の顔も、いとこの顔も、友人たちの顔も見えた」
「僕自身の顔も見えた」と、ポーラスさんは感情をあらわにした。「僕だって、いとも簡単にあの立場に置かれることはあり得た。僕の大事な人たちが同じ立場に置かれることだってあり得た」
黒人学生が大半を占めるワシントンの名門校、ハワード大学(Howard University)を卒業して間もないポーラスさんは、政治の分野でキャリアを築くことを夢見ていたが、最近は教育に関係した職に就くことを考えるようになった。心境の変化が訪れたのは、ワシントンで代行教師として働いていたときのことだ。
「ワシントンで目の当たりにしたのは、黒人が大半を占める学校が資金不足の影響をもろに受けていることだ」とポーラスさん。米国の制度を変える一助になりたいと話す。
「僕は、この国の人種と人種政策、政治制度について文章を書き続ける。そして、真の活動家で革命家になる方法を見つけ出す努力を続けていく」と語った。(c)AFP/Daxia ROJAS