【6月8日 AFP】米ミネソタ州ミネアポリス(Minneapolis)で先月25日に黒人男性のジョージ・フロイド(George Floyd)さんが警官に首を膝で押さえつけられて死亡したことを受けて、ミネアポリス市議会議長は7日夜、同市の警察をいったん解体し、再建すると明らかにした。

 リサ・ベンダー(Lisa Bender)市議会議長はCNNに、「ミネアポリス市の警察を解体し、私たちのコミュニティーと共に、私たちのコミュニティーを実際に安全に保つ新しい治安のモデルを再建する」と述べた。

 ミネアポリス市議会のアロンドラ・カノ(Alondra Cano)議員はツイッター(Twitter)で、市議会は「拒否権を行使されてもそれを覆せるだけの賛成多数で」、「同市警察は改革不可能だとして現行の機構を解体することで公式な合意に達した」と明らかにした。

 昨年ミネアポリスの元黒人警官が、犯罪を通報しようとした非武装のオーストラリア人女性を銃撃し死亡させた事件で、禁錮12年6月を言い渡されている。

 ベンダー市議会議長はCNNのインタビューで、警察の資金をコミュニティーを基盤とする戦略に振り向けることを検討しており、現在の同市警察をどのような形で別の機構に置き換えるか協議すると述べた一方、「短期的には、警察不在という状況は決して起きない」と付け加えた。

 映像は5月30日と6月1日に撮影された資料映像。(c)AFP