【6月8日 Xinhua News】中国海南省(Hainan)の洋浦(Yangpu)経済開発区で4日、先ごろ全体計画が発表された海南自由貿易港で初となる船籍交付式が開かれ、中国国有海運大手、中国遠洋海運集団(コスコ・グループ)の貨物船「興旺」号に「中国洋浦港」を船籍港とする船舶国籍証書が発給された。自由貿易港の船舶登記に関する政策が正式に始動した。同貨物船はコスコ・グループ傘下の造船所、大連中遠海運重工で建造が進められており、今月中旬の運用開始を見込む。

 洋浦交通運輸・海洋局の黄澎(Huang Peng)局長は、洋浦が海南自由貿易港の海運要素を集め、洋浦西部陸海新ルートハブと物流センターの建設を進める上で、今回の船舶登録の正式始動は重要な意義を持つと説明。「『中国洋浦港』船籍の船舶は今後、国際船舶扱いとなり、輸出税還付など海南自由貿易港の政策上の恩恵を受けられる」と述べた。

 黄氏はまた海南自由貿易港の全体計画が発表されたことにより、今後は多くの海運会社が海南省で船舶登録を行うことが見込まれるとし、同省の交通運輸業にとって、かつてない新たな発展チャンスになると語った。(c)Xinhua News/AFPBB News