【6月8日 AFP】ラグビーフランス代表のPRジェファーソン・ポワロ(Jefferson Poirot)が7日、ベスト8敗退に終わった昨年のW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)後のモチベーション不足を理由として、わずか27歳で代表引退を表明した。

 準々決勝でウェールズに敗れた昨年のW杯では、プールステージのトンガ戦でゲームキャプテンも務めたが、今年のシックスネーションズ(Six Nations Rugby 2020)では1試合にしか先発していなかった。

 ポワロは仏スポーツ日刊紙レキップ(L’Equipe)に対し、「大会が終わり、最後の笛が鳴って数分してから、空っぽの気分になった」と明かした。

「最大限のモチベーションがないと感じている。フランス代表としてプレーする時は100パーセントで臨むと常に自分に約束してきた。レ・ブルー(Les Bleus、フランス代表チームの愛称)は至高の目標だ。ただ自分のキャップ数やボーナスを稼ぐために代表としてプレーするのは許されない」

 W杯を最後に代表を退いたギレム・ギラド(Guilhem Guirado)の後任として、ポワロは大会後にフランス代表正キャプテンの候補に名前が挙がっていたが、結局ファビアン・ガルティエ(Fabien Galthie)ヘッドコーチ(HC)はシャルル・オリヴォン(Charles Ollivon)を選んだ。

 ポワロは「(キャプテンになっていたら)逃げ場を失っていただろう。引退できていなかったに違いない。キャプテンの責任は重い。あの時の自分の状態で引き継いでいたら恐ろしいことになっていたはずだ」「キャプテンに選ばれなかったことで自由になれた。つまるところ、ホッとした気持ちだ。こういうふうに言うのは悲しく、重たいが、それが真実だ」と話している。(c)AFP