【6月7日 AFP】総合格闘技大会「UFC(Ultimate Fighting Championship)」のスター選手、コナー・マクレガー(Conor McGregor、アイルランド)が6日、再び現役引退を表明した。

 マクレガーは自身のツイッター(Twitter)の認証済みアカウントに母親と一緒に写っている写真を投稿し、格闘界での日々は終わったと宣言した。

「やあみんな、ファイトからの引退を決めた。素晴らしい思い出の数々をありがとう。最高の道のりだった!」「これはラスベガス(Las Vegas)でタイトルマッチに勝ったときの僕と母親の写真だ。好きな夢の家を選んでよ、母さん。愛している。あなたの望みをなんでもかなえる」

 UFCで2階級を同時に制している一方、「悪童」の異名を持つお騒がせ者でもあるマクレガーは、2018年に因縁の相手ハビブ・ヌルマゴメドフ(Khabib Nurmagomedov、ロシア)にサブミッション(ギブアップ)負けを喫すると、2019年3月に1回目の引退を表明した。

 しかし今年1月には15か月ぶりにオクタゴンへ復帰し、「カウボーイ(Cowboy)」ことドナルド・セローニ(Donald Cerrone、米国)からわずか40秒でのKO勝ちを収めていた。

 団体の象徴であるマクレガーは騒動にも事欠かず、昨年はアイルランド・ダブリンのバーで別の客を殴ったことがニュースで取りあげられ、現場を捉えた映像も話題になった。

 それでもマクレガーは総合格闘技で有数の人気ファイターで、戦績は22勝4敗。フェザー級王座を獲得した後の2016年には、エディ・アルバレス(Eddie Alvarez、米国)とのライト級タイトルマッチを制し、UFC初となる2階級同時制覇を果たした。

 その後の2017年にはボクシングの元世界王者フロイド・メイウェザー・ジュニア(Floyd Mayweather Jr.、米国)氏との異種格闘技戦に臨むも敗戦に終わり、翌年ヌルマゴメドフに敗れた後、いったん競技から退いていた。(c)AFP