【6月7日 AFP】国際オリンピック委員会(IOC)幹部のピエール・オリビエ・ベッカース(Pierre-Olivier Beckers)氏が6日、新型コロナウイルスの影響で1年延期になった東京五輪について、「2021年に開催するか、やらないかのどちらかだ」と明言した。

 ベッカース氏はベルギー紙ラビニール(L'Avenir)に対して、東京五輪開催は2021年がラストチャンスという日本政府とIOCのトーマス・バッハ(Thomas Bach)会長の見解を繰り返した。

「今はっきりしているのは、東京大会は2021年7月23日に開幕するということだ」「2021年に開催するか、やらないかのどちらかだと確信している」「莫大(ばくだい)なコストと関係者の人数を考えれば、これだけの規模のプロジェクトをそれ以上継続できるとは考えづらい」

 東京五輪に関する最終判断については、「(世界的な感染拡大への)不安が残っていれば、春には下されるだろう」とコメント。開催を楽観していると話し、無観客での実施は否定した。(c)AFP