【6月6日 AFP】米メジャーリーグサッカー(MLS)のロサンゼルス・ギャラクシー(Los Angeles Galaxy)は5日、MFアレクサンダル・カタイ(Aleksandar Katai)の妻が前日にソーシャルメディア上に人種差別的な発言を投稿して批判が殺到したことを受け、同選手とたもとを分かった。

 全米各地の都市と同様に、ロサンゼルスでは数千人が人種差別や警察の蛮行に対する抗議デモに加わっている中、ギャラクシーは公式ウェブサイトに投稿された1行のコメント文で、元セルビア代表のカタイがクラブと合意の上で退団したことを明らかにした。

 前日には同選手の妻テア(Tea)さんがインスタグラム(Instagram)で「Black Lives Matter(黒人の命は大切)」運動をあざ笑い、黒人男性ジョージ・フロイド(George Floyd)さん(46)が白人警官による拘束後に死亡した事件がきっかけとなった抗議デモの参加者に対する暴力をあおっていた。

 この投稿は、ギャラクシーが「人種差別的で暴力的」と批判した後に削除された。29歳のカタイは、妻の投稿は「容認できない」としてインスタグラムで謝罪し、「これらの見解は自分とは相いれず、家族の中では容認できないものだ」とすると、「投稿に心を痛めたロサンゼルス・ギャラクシーと、人種差別と闘うすべての同士に申し訳ない」とつづった。

 シカゴ・ファイアー(Chicago Fire)からギャラクシーに今季移籍してきたばかりだったカタイは、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)でシーズンが中断される前に開幕から2戦連続で先発出場していた。それ以前は、スペイン1部リーグのアラベス(Alaves)などでプレーしていた。(c)AFP