【6月5日 AFP】ロシアのシベリア(Siberia)地方で、火力発電所から大量の軽油が川に流出した事故で、非常事態省は5日、AFPの取材に対し、軽油の拡大を阻止したと明かした。

 軽油除去の対策本部は「軽油の拡大を阻止した。すべての方向で食い止められており、これ以上どこにも広がることはない」としている。

 事故が発生したのは先月29日。環境保護活動家らは、北極圏では過去最悪の油流出事故だとみている。

 軽油の流出は、シベリア北部の都市ノリリスク(Norilsk)近郊の火力発電所で燃料タンクが損傷した際に始まった。

 国の環境監視当局によると、軽油1万5000トンが付近の川に、6000トンが土壌に流出したという。

 この発電所は、金属大手ノリリスク・ニッケル(Norilsk Nickel)の子会社が所有している。

 映像前半は軽油が川の衛星写真、欧州宇宙機関(ESA)が1日撮影・提供。後半はロシアのパイプライン大手トランスネフチ(Transneft)の従業員らによる除去作業、同社が5日撮影・提供。(c)AFP