【6月7日 Xinhua News】ドイツ自動車大手のBMWグループはこのほど、中国北京市で、電気自動車(EV)の充電・電池交換サービスなどを手がける国網電動汽車服務と戦略的協力協定を結んだ。技術分野で協力することで充電技術のイノベーションをリードし、中国の新エネルギー車(NEV)市場とEVエコシステム、デジタル化サービスの発展を促していく。

 BMWグループは2019年末時点で、中国に高品質の充電ポールを13万基以上展開している。国網電動汽車服務との深い提携を通じ、年内に自動車保有者向けの充電ポールの数を現在の2倍にあたる27万基以上(直流急速充電ポール8万基を含む)にする予定だ。また、国家電網の急速充電網に加わることにより、BMWグループの充電網は高速道路5万キロ以上に広がる見通しで、これは高速道路で50キロごとに充電ポール1基が設置されることを意味する。

 BMW中国のヨッヒェン・ゴラー総裁兼最高経営責任者(CEO)は、BMWグループは25年までに研究開発と科学技術イノベーションに300億ユーロ(1ユーロ=約122円)超を投じる計画だとし、大部分を電動モビリティーとデジタル化が占めると明かした。

 中国自動車メーカーの華晨汽車集団とBMWグループの合弁会社、華晨宝馬汽車のヨハン・ウィーランド総裁兼CEOによると、2020年は遼寧省瀋陽市の動力電池センター第2期が操業を開始し、BMWの第5世代動力電池を生産する予定だ。(c)Xinhua News/AFPBB News