【6月5日 AFP】スペイン1部リーグ、レアル・マドリード(Real Madrid)に所属するギャレス・ベイル(Gareth Bale)の代理人は4日、同選手はレアルで現役を終えたいと考えており、イングランド・プレミアリーグに復帰する可能性は低いと明かした。

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 レアルのジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督との関係が冷え込んでいると考えられているベイルは昨年、中国スーパーリーグ(1部)の江蘇蘇寧(Jiangsu Suning)への移籍が間近にまで迫っていた。

 かつてトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)で活躍したウェールズ代表FWは、これまでに何度かプレミアリーグへの復帰がうわさされており、最近では移籍先の候補としてニューカッスル・ユナイテッド(Newcastle United)が浮上している。

 しかし代理人のジョナサン・バーネット(Jonathan Barnett)氏は、現在30歳のベイル本人はスペインにとどまることを望んでいると明かし、英BBCに「彼は非常に快適な暮らしを送っている。彼がマドリードで引退しない理由は見当たらない。おそらくだがね」とコメントした。

「これまで私がずっと言ってきたように、彼はマドリードでとても満足している。それが彼が送りたい人生だ。金銭面に関しては、今後の人生だけでなく子どもや孫の代におよぶまで不自由なく暮らしていける」

 2013年、8500万ポンド(約116億円)という当時の世界最高額となる移籍金でレアルに加入したベイルは、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)を含め数々のタイトルを獲得した。

 しかし、ジダン監督の下ではほとんどレギュラーになれておらず、レアルでのキャリア以上に趣味のゴルフに情熱を注いでいるとしてファンやスペインメディアから批判されている。

 そうした不協和音があるにもかかわらず、移籍を要求するつもりはベイルにないという。

 バーネット氏は「彼はW杯(World Cup)を除く世界中のほぼすべてのタイトルを手にしたが、ウェールズ代表としてプレーしているから、残念ながら自分だけではどうにもならないものもある」と続けた。

「だから、彼は他のすべてのタイトルを勝ち取った。(プレミアリーグに)復帰すれば驚きだし、大ごとになるだろう。だが、現時点で彼がそれを望んでいるとは思わない。レアル・マドリードでプレーすることにとても満足している」 (c)AFP