【6月7日 People’s Daily】「われわれは新型コロナウイルス感染症がもたらしたマイナスの影響の克服に努力し、一段と苦しい努力を払って、貧困脱却の難関攻略における全面的勝利を断固として奪取する必要がある」。習近平(Xi Jinping)総書記が先日、全国政協第13期第3回会議の経済界委員を訪ね、合同グループ会議に参加した際の重要談話は、人々と歴史に対する中国共産党の厳かな約束を再び世界に深く感じさせた。中国にとって2020年は小康社会(ややゆとりのある社会)の全面的完成と貧困脱却の難関攻略に最終勝利する年であり、必勝の自信と決意をもって、難関を攻略して、世界の貧困削減の歴史に重要な章を記している。

 中国の全国両会(全国人民代表大会・全国人民政治協商会議)の期間、国際世論は貧困脱却の難関攻略と決戦する中国の志に次々に注目している。習総書記は「感染症のために貧困化する、または貧困に戻ることを防ぐ」よう注意を促した。政府活動報告は「貧困脱却は小康社会の全面的完成において達成しなければならない任務だ」と明確に表明した。代表・委員らは志を堅く守って「両不愁三保障」(衣食の愁いなく、義務教育と基本医療、住宅の安全を保障する)という貧困脱却の基本的要求および核心的指標を達成し、質の高い貧困脱却を確保することを表明した。「中国の指導者の揺るぎない立場によって、人々は今年年末に貧困脱却目標を達成する能力が中国にあることを確信している」。これは国際メディアの報道における一致した見方だ。

 2020年に中国の現行基準下で農村部貧困人口の貧困脱却を実現し、貧困県をすべてなくし、地域全体の貧困問題を解決するため、全党・全国各族人民は心を一つにし、力を合わせ、無数の幹部と大衆が全力で取り組み、着実に責任を引き受けてきた。まさにパキスタンの与党、パキスタン正義運動の幹部が評価するように「中国の貧困脱却の難関攻略の成功の源は、その制度的優位性にある。全社会のさまざまな分野や階層の人々を広範に団結させ、国家の発展の正しい方向に向けて共に努力することができる」のだ。さらに世界の人々に深い印象を与えたのは、突如襲った新型コロナウイルス感染症を前に、中国が貧困脱却の難関攻略に対する感染症の影響を最小限に抑えるとともに、残る貧困脱却任務を確固不動として完成させていることだ。まさにロシア新聞が報じたように「新型コロナウイルス感染症が貧困脱却の難関攻略という中国のファンダメンタルズを変えることはない。期日通りに貧困脱却の難関攻略の目標任務を全面的に完成する能力が中国政府にはある」のだ。

 中国の貧困脱却の難関攻略の成果は世界への多大な貢献であり、国際社会から広く称賛を得ている。「多くの国々がいずれも貧困者支援分野における中国の経験を知り、いかにして自国内で実施するかを探りたがっている」。国際連合(UN)中国常駐調整官のニコラス・ロゼリーニ(Nicholas Rosellini)氏は「中国の貧困削減の実践は世界各国への激励となっている。今年貧困脱却の難関攻略任務を達成すると、中国は『持続可能な開発のための2030アジェンダ』の貧困削減目標を10年前倒しで達成することになる」と指摘した。国連南南協力室のホルヘ・チェディック(Jorge Chediek)室長は「中国政府はターゲットを絞った貧困支援政策と貧困脱却の難関攻略目標によって、数億人を貧困から脱却させることに成功し、途上国を始めとする世界に良い模範例を示した。中国は世界の貧困削減に多大な貢献をした」と述べた。中国は貧困削減分野の国際交流・協力を積極的に提唱し、後発開発途上国を始めとする数多くの途上国が貧困削減のためにさまざまな措置を講じることを積極的に支援し、国連、世界銀行(World Bank)、国際通貨基金(IMF)など国際組織と広範な貧困者支援協力を繰り広げてきた。ヴィクトリア・クワクワ世界銀行東アジア大洋州地域総局副総裁は「中国の貧困削減の進展には世界的意義がある」と指摘した。

 貧困削減は人類共通の使命だ。中国の全国両会はいささかも揺らぐことなく貧困脱却の難関攻略に勝利するとの積極的なメッセージを送った。これが「持続可能な開発のための2030アジェンダ」を推進する各国の自信を鼓舞することは間違いない。人類運命共同体の理念を堅持し、世界の貧困削減プロセスを連携して加速し、貧困がなく共に繁栄する素晴らしい世界を共に建設することが、各国共通の選択となるべきだ。(c)People's Daily/AFPBB News