【6月5日 Xinhua News】中国天津市(Tianjin)商務局はこのほど、1日から年末にかけて自動車の販売促進キャンペーンを展開すると発表した。「暢行津城、擎動未来(天津を走る、未来を動かす)」をテーマに業界団体やメーカー、ディーラーなどと連携。新型コロナウイルス対策が長期化する中、消費者の購買意欲を刺激し、自動車市場に活気を取り戻したいとしている。

 天津市の2019年の自動車関連売上高は670億元(1元=約15円)に上り、一定規模(年商2千万元)以上の企業の社会消費財小売総額の32%を占めた。市商務局は自動車関連市場が天津の消費や社会経済をけん引する役割を担っており、自動車購入に対する補助が内需拡大につながると指摘。自動車流通企業の操業再開を押し進めるとともに、購入支援クーポンの発行や仮想現実(VR)による試乗体験などのオンライン販促活動を通じたキャンペーンを展開していくとの方針を示した。

 天津市津南区が1日、市内で初めて総額1千万元の自動車購入キャンペーンを打ち出した。購入金額に応じて1台当たり最大5千元のクーポンを発行する。市内の主要ディーラーやオンライン販売サイトなどもメンテナンスや保険のサービス、保証期間の延長、福袋などの利益還元プロモーションを積極的に展開している。

 キャンペーンの参加企業は、自動車ディーラー6社、自動車販売企業約90社、オートアフターマーケット業者約70社、自動車ローン・保険企業約10社。九大自動車ブランドの40余りの車種が特典の対象となる。(c)Xinhua News/AFPBB News