【6月4日 AFP】(図解追加)ブラジル保健省の3日の発表によると、新たに確認された新型コロナウイルスによる死者は過去最多の1349人となり、累計死者数は3万2548人となった。同日、メキシコでは死者が初めて1000人を超え、前日から2倍以上に増加した。

 ブラジルの累計感染者数は最多の米国に次ぐ58万4016人となった。死者数は17日間で倍増しており、世界で4番目に多い国となっている。また検査が十分に行われていないため、実際の感染者数ははるかに多いと専門家らはみている。

 国内の感染者と死者の数が増加の一途をたどる一方で、ブラジルのジャイル・ボルソナロ(Jair Bolsonaro)大統領は感染対策の隔離措置を強く批判している。

 メキシコでは3日、死者数が前日の470人の倍以上となる1092人を記録。ウーゴ・ロペスガテル(Hugo Lopez-Gatell)保健次官は急増の理由について、2週間以上前に亡くなった人の数も含まれていると説明している。

 メキシコの累計死者数は1万1729人となり、中南米諸国の中ではブラジルに次いで多い。感染者の急増にもかかわらず、アンドレス・マヌエル・ロペスオブラドール(Andres Manuel Lopez Obrador)政権は「ニューノーマル(新常態)」への移行期間だとして、今週から段階的な経済再開に踏み出している。(c)AFP