【6月4日 AFP】インドで大きな人気を博していた中国製のアプリを検知・削除できるスマートフォンアプリが、グーグルプレイ(Google Play)から削除されていたことが分かった。インドのアプリ制作会社が3日、明らかにした。

 グーグルが配信を停止したのは「リムーブ・チャイナ・アプス(Remove China Apps)」。ここ2週間で500万回以上ダウンロードされ、インド国内のプレイストアでは人気1位になっていた。

 インドでは、新型コロナウイルスの流行や対中国境沿いの緊張の高まりから反中感情が高まっている。またナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相は先月、演説で「自立したインド」を目指すと高らかに宣言していた。

 リムーブ・チャイナ・アプスを開発したのは、これまで無名だったアプリ制作会社「ワンタッチ・アプラブス(OneTouch AppLabs)」。アプリの制作意図について同社は「世界レベルの製品をインドで開発すること」だと述べていた。

 同アプリはアンドロイド(Android)ユーザーの端末に入っているアプリがどの国で作られたかを特定し、中国のものであれば通知。また、削除の仕方も提案するという。

 米ブルームバーグニュース(Bloomberg News)が報じたところによると、グーグルは配信停止の理由について「規約違反」があったとしている。(c)AFP/Bhuvan BAGGA