【6月4日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は3日、警官の過剰な力の行使で黒人男性が死亡した事件に抗議するデモがホワイトハウス(White House)近くで激化した際、地下に一時退避したとの報道内容を否定し、「視察」しただけだと主張した。

 トランプ氏は米FOXニュース(Fox News)のラジオ番組で、「誤った報道だ」と一蹴。その後、安全な場所に避難したのは事実だが「ほんの少しの短時間だけ」だったと弁明した。

 これに先立ち、米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)は事情を直接知る匿名情報筋の話として、先月29日夜に大統領警護隊(シークレットサービス、USSS)がトランプ氏をホワイトハウス地下にある大統領危機管理センターに退避させたと報道。一方、FOXニュースは、トランプ氏が退避したのは31日だったと報じていた。

 だがトランプ氏は、地下には行ったが夜間ではなく日中で、「視察」の一環だったと主張。「記事は読んだ。一大事のように書かれていた。何も問題はなかったし、われわれにも一切問題はなかった。近づいてきて問題を起こす者など誰もいなかった。シークレットサービスは、ホワイトハウスの制御維持において信じられないほど素晴らしい仕事を遂行している」と述べた。

 トランプ氏の退避報道はインターネット上で笑いものとなっていた。(c)AFP