【6月4日 AFP】ドイツ警察は3日、2007年に失踪した英国人女児マデリン・マクカーン(Madeleine McCann)ちゃんの事件で新たな容疑者を特定したと発表した。マデリンちゃんを殺害した疑いが持たれている。

 連邦警察は、「当時3歳だった英国人女児マデリン・マクカーンちゃんの失踪に関し、ブラウンシュバイク(Braunschweig)の検察当局が43歳のドイツ人容疑者を殺人の疑いで捜査している」と明らかにした。

「マディー」の愛称で呼ばれていたマデリンちゃんは滞在先のポルトガル南部アルガルベ(Algarve)で、4歳の誕生日を迎える数日前の2007年5月3日、両親が友人らと近くのレストランで食事をしている間に、休暇用アパートの部屋から姿を消した。これまで多くの容疑者や仮説が浮上したものの、犯人は分かっていない。

 ドイツの連邦捜査機関は、容疑者の氏名は伏せたまま、過去に犯した児童への性的虐待の罪で現在「長期の禁錮刑で収監されている」と明らかにした。

 捜査主任のクリスチャン・ホッペ(Christian Hoppe)氏は公共放送ZDFのインタビューで、捜査の結果この容疑者がマデリンちゃん殺害に関与した疑いが浮上したと述べた。警察によると、この容疑者は1995年から2007年にかけてアルガルベに何度も滞在していたという。(c)AFP