【6月4日 Xinhua News】中国の重要な食糧生産基地とされる吉林省(Jilin)吉林市は4月末以降、新型コロナウイルス感染症の影響の克服に全力を挙げるとともに、春の農作業を着実に推進している。今年の畑の作付面積と水田の田植え面積は計71万ヘクタールを超え、当初の計画の99%に達している。同市では6月初旬の作業完了を見込む。

 同市では5月上旬、管轄下の舒蘭市(Shulan)で新型コロナの新規感染を確認。市内各地で対策措置の基準となる感染リスク等級が引き上げられ、人や車両の往来が厳しく制限された。地元では感染がもたらす農作業への影響を克服するため、農業用物資の運搬車両の優先通行や農作業員に対する厳格な管理措置などの緊急対策を打ち出し、春の農作業の円滑な実施と感染防止の双方に取り組んだ。

 吉林市農業農村局種植(栽培)管理処の高喜文(Gao Xiwen)処長は「農作業の時期に適切な措置を打ち出したことで、畑の作物の苗も例年に比べよく育っている」と説明。同市が行った苗の育成状況調査によると、今年の畑の作物の苗は確保率が95%を超えており、例年の平均水準よりも高いという。(c)Xinhua News/AFPBB News