【6月3日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)が、新型コロナウイルスの影響で中断している2019-20シーズンについて、遅くとも10月中旬までの今季終了を目指していることが分かった。

 米スポーツ専門チャンネルESPNの報道によると、NBAは4日の理事会でシーズンの再開案に関する投票を行う予定で、リーグ側はファイナル第7戦を遅くとも10月12日に実施することを提案するという。

 新型コロナウイルスの感染拡大によって3月11日から中断しているNBAは、再開に少しずつ近づいており、現在もリーグと選手会との間で詰めの交渉が行われている。

 再開日については、アダム・シルバー(Adam Silver)コミッショナーは、7月31日を提案していると報じられている。試合はすべて米娯楽・メディア大手ウォルト・ディズニー(Walt Disney)がフロリダ州オーランド(Orlando)に所有するESPNワイド・ワールド・オブ・スポーツ・コンプレックス(ESPN Wide World of Sports Complex)で行う見込みで、感染拡大のリスクを減らすため、チームは期間中ずっと現地にとどまる。

 提案が理事会で承認されるには、全30チームのうち4分の3の賛成が必要になるが、ESPNは大多数が支持する見込みだと伝えている。

 理事会で争点になりそうなのは、プレーオフに進出する16チームの顔ぶれを決める方法で、今のところ22チームでリーグを再開する方式などが候補に挙がっている。この案では、現在はプレーオフ圏内にはわずかに届かないものの、出場の可能性を残す6チームが22チームのフォーマットに組み込まれている。

 一方でこの案が承認された場合、上位とゲーム差が離れている8チームは、シーズンが突然打ち切られることになる。(c)AFP