■本物? 策略?

 警察官のこうした行為は反人種差別の理念に対する連帯を誓い、過去の警察による暴力への許しを求める個人的な行為として、本物のように見えることもある。一方で、高まる緊張を緩和するための策略ではないかという疑問を生じさせる場合もある。

 例えば1日の夕方、ワシントンのトランプ・インターナショナル・ホテル(Trump International Hotel)の前でデモ参加者と向かい合って立っていた警察官たちが、群衆からやじを飛ばされ、ひざまずいた。

 警察はAFPに対し、同ホテルの前でひざまずいたことについて、「その時に自然に生まれた行為で、あらかじめ仕組まれたことではない」と説明した。

 また、多くの人が当局に対する抗議とみなすポーズを警察官が取った場合でも「懲戒処分を受けることはない」と話した。前日に撮影された動画では、ある警察官がひざまずいた部下の足を戻そうとしているように見えてもだ。(c)AFP/Daniel WOOLLS