【6月3日 AFP】英国では今月1日から新型コロナウイルス対策の制限措置を緩和する新たなガイドラインが導入され、最大6人までなら運動やバーベキューをするために集まることなどが認められた一方、別々の家で暮らす者同士がプライベートな空間で会うことは禁止とされ、SNSやメディアなどからは実質的な「性行為禁止」ではないかと指摘する声が上がっている。

 ツイッター(Twitter)上ではハッシュタグ「#sexban(セックス禁止)」がトレンド入りし、中には屋外での接触なら認められそうだと皮肉る投稿もあった。

 一方、サイモン・クラーク(Simon Clarke)住宅・地域社会・自治相は2日、ラジオ局LBCの番組に出演し、そういった声は新たなガイドラインの特徴を正確に表していないとし、狙いは公共衛生を守り、感染率を抑えることだと主張した。

 ただ、公序良俗が尊重された上での屋外での性行為は認められるかとの質問には回答を拒否。感染リスクは屋内よりも屋外の方がはるかに低いと認めつつ、「この時期、またいかなる時であれ、そういった行為を屋外ですることは決して奨励しない」と述べた。

 新しいガイドラインには「公共もしくは私的な屋内空間で行われる2人以上がそろう集まりに参加することはできない」とあり、違反者は罰金100ポンド(約1万4000円)が科されるとある。ただ、「重大な犯罪行為」の疑いがない限り警察には家宅捜索の権限はないと英政府は説明している。(c)AFP