【6月6日 CNS】中国・新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)アクス市(Aksu)にある「アクス文化観光飲食夜市」では先月27日夜、果物の香りや肉を焼く匂いが漂い、新彊の歌や踊りが絶え間なく繰り広げられ、大変にぎやかな光景だった。

 忙しい一日を終えた市民が家族や友人たちと待ち合わせ、バーベキュースタイルの食事が始まっていた。

 ウイグル族の少女、アイフマールさんが演じる「起き上がりこぼし」の曲芸の演技が、多くの観客に取り囲まれ、注目を集めていた。唐の時代の衣装を身につけ、体を揺らしながら、うちわをゆらゆらと動かしている。音楽に合わせ、人の輪の中で、倒れそうになったり起き上がったり、素早い動きで踊る姿はしなやかで洒脱(しゃだつ)、あでやかなそぶりが人の心を動かす。

 アイフマールさんは「起き上がりこぼしを踊り始めてからずいぶん時間がたちます。踊る時には腰の所を1本の鉄の腰ベルトで固定します。腰を使って力を出すので、1回の演技が終わると、腰には青や紫のあざができます。つらいですが、お客さまに喜んでもらえるので、自分もとてもうれしいです」と話す。(c)CNS/JCM/AFPBB News