【6月3日 AFP】バスケットボール殿堂(Basketball Hall of Fame)入りを果たしている元米プロバスケットボール(NBA)のウェス・アンセルド(Wes Unseld)氏が2日、74歳で死去した。家族が発表した。

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 アンセルド氏は長く健康問題があり、近年は肺炎との闘いも続いていた。

 アンセルド氏は1968年、ワシントン・ウィザーズ(Washington Wizards)の前身であるボルティモア・ブレッツ(Baltimore Bullets)から全体2位で指名されると、翌年にはウィルト・チェンバレン(Wilt Chamberlain)氏に続いて史上2人目となるルーキーでのレギュラーシーズンMVPに輝き、華々しいNBAデビューを飾った。

 1978年にはチームをNBA王者に導き、ファイナルMVPを獲得。ファイナル制覇はその1回だけだったが、途中チームがワシントンへ移転する中、引退までブレッツ一筋を貫いた。NBA通算では得点とリバウンドの2項目で平均2桁を達成し、1988年に殿堂入りを果たした。

 1988年から1994年まではブレッツのヘッドコーチ(HC)を務めたが、プレーオフ出場は1回にとどまった。(c)AFP