【6月3日 AFP】スケートボード女子での東京五輪出場を目指す英国の11歳のプロスケートボーダー、スカイ・ブラウン(Sky Brown)が、米国での練習中に落下し、頭蓋骨を骨折する大けがをした。しかし、五輪出場の目標に変わりはないと話している。

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 英国史上最年少での夏季五輪出場を目指しているブラウンは、前週28日にカリフォルニア州での練習中に落下し、ヘリコプターで病院へ緊急搬送された。病院へ到着した際は反応がなかったと伝えられており、父親も命が危ないかもしれないと感じたというが、現在は回復しつつあり、動画を投稿した。

「普段はスケボーの楽しさを伝えたいと思っているので、落下について投稿したり、話したりはしないけど、今回は今までで一番ひどい落ち方だった。それでも、大丈夫だということは知ってもらいたい」

「ときどき落ちるのは平気だし、また立ち上がってもっと頑張るだけ。今、世界ではいろんなことが起こっているけど、何をやるにしても大好きだという気持ちを持って、幸せに感じながら取り組むことが大切だし、私はみんなにそれを知ってもらいたい」

 動画の概要欄で、ブラウンは「過去最悪の落下だった。ヘルメットと腕が命を救ってくれた。立ち止まるつもりはない。東京2021で金メダルを目指す。強さと前向きさはなくさないようにしたい」と話している。

 日本人の母親と英国人の父親の元に生まれたブラウンは、出身国の日本ではなく、英国代表として東京五輪出場を目指している。スケートボードが初採用となる東京五輪は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)で2021年に延期となった。(c)AFP