【6月3日 Xinhua News】中国医薬集団(シノファーム)傘下の中国生物技術(CNBG)は、開発中の新型コロナウイルス不活化ワクチンについて、早ければ今年末か来年初めにも臨床試験を完了し、流通体制が整う見通しだと明らかにした。

 CNBGによると、これまでに2千人超に不活化ワクチンを接種。臨床データによってその安全性と有効性が証明される一方、類似のワクチンと比べて副作用がはるかに小さいことも示されたという。

 また、生産能力を高めるため、ハイレベルのバイオセーフティー基準をクリアできる大規模な生産拠点を北京に建設してきた。量産が始まれば、年1億~1億2千万本の不活化ワクチンを生産できるという。

 武漢のワクチン生産施設も6月末か7月初めまでに完成する見通し。この2カ所で、年2億本の不活化ワクチンを生産し、十分な供給の確保に寄与できる見込みだ。(c)Xinhua News/AFPBB News