【6月2日 AFP】米国で、黒人男性のジョージ・フロイド(George Floyd)さんが警察に拘束された際、膝で首を押さえつけられて死亡した事件を受けて、中西部ミズーリ州セントルイス(St Louis)で行われた抗議デモが暴動に発展し、警察官4人が銃撃を受けて負傷した。警察当局が2日朝、発表した。

 セントルイス市警のジョン・ヘイデン(John Hayden)署長は、4人のけがは「命に関わるものではない」と説明している。

 ヘイデン署長は報道陣に対し、2人が脚を撃たれ、1人は足、もう1人は腕だと話した。セントルイス市内では夜間、略奪や破壊行為が続き、警察は治安の回復に苦慮しているという。

 同署長によると、前日1日の昼過ぎには平和的な抗議が行われたものの、その後数百人が略奪に及んだほか、石や花火を警察に投げ付け始めた。警察は「銃弾で」これに応じたという。

 同署長は、負傷した警察官4人が銃撃を受けた際、非常線のそばに立っていたと明かし、「一部のひきょう者らが警察官に向かって発砲し、現在4人が入院しているが、神のご加護で皆生きている」と述べた。(c)AFP