【6月4日 Xinhua News】中国内モンゴル自治区(Inner Mongolia Autonomous Region)アルシャー盟アルシャー左旗で暮らす陶格日勒(トグリル)さん(77)は、馬毛を使って刺しゅうを施す伝統の「織物タンカ」(チベット仏教の仏画)の伝承者として知られる。祖父と母親から受け継いだ文化が廃れていくことに危機感を抱いた陶格日勒さんは現在、この伝統工芸の継承に力を注いでいる。

 複雑な工程を経て作られるタンカの刺しゅうは、同自治区アルシャー左旗の貧困扶助プロジェクトの一つに指定されており、これまでにこの技術を習得した400人余りの貧困者が、収入増や生活改善などの直接的な恩恵を受けている。(c)Xinhua News/AFPBB News