【6月2日 AFP】男子ゴルフ界のスーパースター、タイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)は1日、米ミネソタ州で非武装の黒人男性ジョージ・フロイド(George Floyd)さんが死亡した事件について「衝撃的な悲劇」と話す一方で、全米各地で混乱が拡大している状況の中、暴力的な抗議は解決にならないと訴えた。

 メジャー通算15勝を誇るウッズは、警察に対して「最大限の敬意」を払っているとした上で、今回の状況は黒人男性のロドニー・キング(Rodney King)さんを殴打した警官4人が無罪になったことが発端となった、1992年のロサンゼルス暴動と類似していると指摘した。

 警官の拘束下で亡くなったフロイドさんの事件を受けて、米国は1960年代以降では最大規模の抗議デモを目の当たりにしている。

 ウッズは自身のツイッター(Twitter)アカウントにコメント文を投稿し、「ジョージ・フロイド氏、彼の愛した家族、そして今心を痛めている皆さんに同情する」「警察には常に最大限の敬意を払っている。彼らはどのように、いつ、どこで権力を使うか理解するために熱心に訓練している」とすると、「この衝撃的な悲劇は明らかに一線を越えた」とつづった。

「ロサンゼルス暴動を覚えている。そこで前進するには教育が最善の道だと学んだ」「隣人に火を付けることなく、自分たちの考えを訴えることはできる」「建設的に、正直に話し合うことで、われわれはより安全で統一された社会を構築できると信じている」

 フロイドさんの事件に関しては、これまでにもスポーツ界の多くの著名人が怒りのコメントを出しており、米プロバスケットボール(NBA)のレジェンド、マイケル・ジョーダン(Michael Jordan)氏は「純粋に怒っている」と発信。また、女子テニスの新鋭コリ・ガウフ(Cori Gauff、米国)も、「次は私?」と問いかけていた。(c)AFP