【6月2日 AFP】米北部ミネソタ州ミネアポリス(Minneapolis)で、警官に膝で首を押さえつけられて死亡した黒人男性ジョージ・フロイド(George Floyd)さん(46)の弟、テレンス・フロイド(Terrence Floyd)さんが1日、ジョージさんが死亡した現場を訪れた。

 テレンスさんは、「皆が怒る気持ちは分かる。でも、私が感じている怒りはそれ以上だ。その私はここで暴れていないし、破壊行為もしていない、自分たちのコミュニティーをめちゃくちゃにもしていない。それなのにみんなは何をしているんだ? それでは何もしていないのと同じだ。そんなことをしても、私の兄は帰ってこない」と述べ、各地で発生している暴力的なデモをやめるよう訴えた。

 そして、「他の方法で訴えよう。自分たちの声が届かないと考えるのはもうやめて、選挙に行こう。大統領選だけでなく、予備選や、あらゆる選挙で投票しよう。自分で調べて、自分で学ぶ。誰がどのような人(政治家)なのか、他人の意見に頼ってはだめだ。自分で調べ、誰に投票しているのかを知らないとだめだ」と続け、より非暴力的な方法を模索するよう呼びかけた。(c)AFP