【6月2日 AFP】カナダ国防省は1日、空軍のアクロバット飛行隊「スノーバーズ(Snowbirds)」所属機が墜落し、操縦士1人が死亡、もう1人が負傷した事故について、墜落原因は鳥だった可能性があると発表した。

 事故機は17日午前にブリティッシュコロンビア(British Columbia)州カムループス(Kamloops)にある空港を離陸した直後、住宅の前庭に墜落した。

 国防省の耐空性調査局(AIA)は初期調査の報告で、離陸後に事故機の右エンジン吸気口に鳥1羽が接近していたことを示す映像を入手したと述べ、「飛行の安全性に関する調査は今後、環境要因(鳥の衝突)と脱出システムの性能に焦点を当てていく」とした。

 事故機は、新型コロナウイルスと闘う人々に敬意を表すために5月上旬に始まった空軍の「オペレーション・インスピレーション(Operation Inspiration)」というアクロバット飛行ツアーに参加し、ブリティッシュコロンビア州の上空を飛行する予定だった。

 報告書によれば、事故機は上昇後にスノーバーズの編隊飛行から突如離れ、回転しながら墜落したという。

 操縦士2人は機体から脱出したものの着陸時に負傷。空軍広報局所属のジェン・ケイシー(Jenn Casey)大尉はけがのため死亡した。(c)AFP