【6月2日 AFP】米ミネソタ州で黒人男性のジョージ・フロイド(George Floyd)さん(46)が警察の拘束下で死亡した事件で、ボクシングの元5階級王者であるフロイド・メイウェザー・ジュニア(Floyd Mayweather Jr.)氏が、葬儀費用を負担することが分かった。同氏のプロモーション会社のトップが1日、明かした。

 フロイドさんは前週、ミネソタ州ミネアポリス(Minneapolis)で警官に9分近く膝で首を押さえつけられて死亡した。非武装のフロイドさんが手錠をかけられた状態で死亡した事件をめぐっては、全米各地で暴動に発展している。

 メイウェザー・プロモーションズ(Mayweather Promotions)のレナード・エレブレ(Leonard Ellerbe)最高経営責任者(CEO)は、フロイドさんの遺族がメイウェザー氏の申し出を受け入れたと米スポーツ専門チャンネルESPNで明言し、「私がこの件を話せば彼(メイウェザー氏)は怒るだろうが、そうだ。彼が葬儀の費用を支払う」と語った。

 またCEOによれば、50戦全勝という記録を残して2017年に引退したメイウェザー氏は「ここ20年にわたりこのような行動を見せている」といい、自身の振る舞いに関して公にするのは望んでいないとも明かした。

 同日には、葬儀は9日にテキサス州ヒューストン(Houston)で執り行うとフロイド家の弁護士が公表。また、フロイドさんの死因は「頸部(けいぶ)圧迫」による殺人だったという検視結果も明らかにされた。

 フロイドさんを死に至らしめたとされる元警察官のデレク・ショービン(Derek Chauvin)容疑者は、第3級殺人と故殺の罪で訴追されている。(c)AFP