【6月2日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が、世界保健機関(WHO)との関係を断つと表明したことを受け、WHOのテドロス・アダノム・ゲブレイェスス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)事務局長は1日、米国との協力継続を望むとの意向を示した。

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 トランプ氏は先月29日、WHOが新型コロナウイルス流行への初動が不足していたとして、米国とWHOとの関係断絶を表明。トランプ氏はWHOが中国の「操り人形」となっていると非難しており、1か月前には新型ウイルスのパンデミック(世界的な大流行)への対応を誤ったとして、WHOへの拠出金を停止していた。

 テドロス氏はインターネットを通じて行った記者会見で、「米政府と米国民の世界の保健に対する数十年にわたる貢献と寛大さは計り知れず、世界中の公衆衛生に大きな変化をもたらした」と言明。「この協力関係が続くことはWHOの願いだ」と述べ、WHOが米国と交わした「唯一のコミュニケーション」は先月29日のトランプ氏の発表だったと指摘した。(c)AFP