【6月2日 Xinhua News】中国北京市都市管理委員会によると、「北京市ごみ分類管理条例」が施行された5月1日以降、同市の家庭系生ごみ排出量が大幅に増加している。1日から25日までの家庭系生ごみの1日当たり排出量は622トンに達し、前月平均の2・2倍になった。他のごみの1日当たり収集運搬量は前月より15%減った。

 2019年の同市の生活ごみ収集運搬量は1011万1600トン、1日当たり2万7700トンだった。うち家庭系生ごみの収集運搬量は19万4900トン、1日当たり534トンとなっている。

 魯家山循環経済基地に位置する魯家山厨芥処理場は、主に石景山区、門頭溝区および西城区の一部の生ごみの処理を行う。同処理場を運営する首鋼生態科技の趙暁東(Zhao Xiaodong)副総経理は、条例施行前は1日当たり約100トンの生ごみを受け入れていたが、直近10日間に受け入れた生ごみは1日当たり150トン前後に増えたとし、「生ごみの分別排出量の増加はごみ分別の効果を示している」と語った。

 同市では家庭系生ごみの収集運搬に関して、主に直接収集・運搬する方式と中継所に一時保管して運搬する方式の二つを採用している。生ごみは市内に9カ所ある処理施設に運ばれ、1日当たりの処理能力は設計ベースで5750トンとなっている。また、同市には法に基づいて営業許可を取得し、生ごみを排出する飲食店が5万3千店以上あり、飲食店から排出された生ごみは主に直接収集・運搬が行われる。収集資格のある事業者が専用車両で巡回して生ごみを収集、市内14カ所の処理施設に運んでおり、1日当たりの処理能力は設計ベースで2380トンとなっている。(c)Xinhua News/AFPBB News