【6月4日 CNS】感染症対策期間には、多くの業界が影響を受けた。感染症に直面する中で、各業界は新しい生きる道を探ってきた。広大な農村で、インターネットが農業に新しい生きる機会をもたらしている。中国・上海市金山区(Jinshan)朱涇鎮(Zhujing)では、スイカ農家がハウスの中で大きく育ったスイカをインターネット経由で斬新なライブ販売を行っていた。

 農機具を片付け、設備をセッティングすると、根っからのスイカ農家の郭宏(Guo Hong)さんは、インターネットのライブ・放送室でスイカの販売を始め、30分で200箱余りのスイカがネット経由ですべて売り切れた。ライブ放送室では、郭さんは、ネットユーザーに対して、おいしいスイカの選び方を教え始めた。

 スイカを10年以上売ってきた郭さんは、オフラインの実店舗で、多い時は11店の直売店を経営していたが、今では感染症の影響により2店のみとなってしまった。この苦境を乗り越えるため、郭さんは新しいことをやろうと決心をし、店先でスイカを売るために使ってきた力をネット・ライブ販売に注ぎ込んだのだ。

 ここ朱涇鎮では、郭さんのようなスイカ農家は少なくない。スイカ販売の停滞は、スイカ農家たちを新たな道に向かわせ、地元政府は、このために専門家に来てもらい、ネット・ライブをするためのテクニカルサポートを提供してもらったのだ。(c)CNS/JCM/AFPBB News