【6月2日 CNS】中国・内モンゴル自治区(Inner Mongolia Autonomous Region)フフホト市(Hohhot)で5月26日午後、フランス国籍の新型コロナウイルス感染症患者が61日間生死の境をさまよった後、生還した。

 この患者は3月26日にフランスから中国に入り、分流措置によりフフホト空港に到着。隔離と核酸検査の結果、新型コロナウイルス感染症と診断され、指定病院に搬送、治療を行った。3日後、症状は重篤に悪化し、胸部CTの結果、白い影が見つかり重度呼吸不全の状態となった。

 医療関係者たちは気管挿管から気管切開へ、さらには体外式膜型人工肺(ECMO)を病室に準備し、投入に備えた。肺に深刻な炎症があり、病室のベッドサイドX線検査器では診療のために正確な判断ができないため、24人からなる「護送チーム」を結成し、患者と生命維持機器を一緒にCT室に送り込み、最も困難なCT検査を行った。5月2日になると、患者は重篤状態を脱することができた。

 病院によると、患者は引き続き内モンゴル指定病院内に留まり、14日間の隔離医学観察と呼吸リハビリを行う予定とのことだ。(c)CNS/JCM/AFPBB News