【6月3日 CNS】中国・広東省(Guangdong)肇慶市(Zhaoqing)の男が、家庭内のいさかいで幼い息子2人を連れて家を出て、親子心中騒ぎを起こした。同市警察が5月31日明らかにしたところによると、3時間に及ぶ捜索結果、警察は無事3人を発見、公共秩序を乱した疑いで男を勾留中だ。

 同市公安局鼎湖(Dinghu)分局鳳凰派出所は29日午前11時ごろ、鳳凰鎮(Fenghuang)に住む莫という男が家族と大げんかをした揚げ句、2人の幼い息子を連れ、子どもと一緒に自殺すると家族にメールを送り、行方不明となっているという通報を市民から受けた。

 市民の命と安全を確保するため、公安局の局長などが自ら先頭に立ち捜索の指揮に当たった。ネット警察や巡邏大隊、鳳凰派出所などから50人を超える警察官を動員、しらみつぶしの捜索が始まった。同時に、スマート新警務システムと監視カメラの画像分析により、莫容疑者と2人の子どもの動きを探索した。

 通報者から、莫容疑者らは鳳凰鎮の九竜湖の堤あたりに出現する可能性があるとの情報を受けた鳳凰派出所の警官は、政府の職員とともにすぐさま九竜湖の堤周辺に駆け付けたが、あたりに莫容疑者と子どもらの姿はなかった。莫容疑者の家族は、なんとか家に戻るよう説得したが、同容疑者は説得に応じることはなく、所在も分からないままだった。

 そして約3時間の捜索の末、同日午後2時過ぎ、市内某所で子ども2人を乗せてバイクを運転していた莫容疑者を発見し、身柄を拘束することができた。

 取り調べによると、莫容疑者(27)は、公共の秩序を乱す違法行為を認め、現在、鼎湖警察により勾留中だ。2人の子どもは家族によって引き取られ家に戻った。(c)CNS/JCM/AFPBB News