【6月1日 AFP】南米ペルーで5月31日、1日当たりの新規感染者数としては過去最多となる8800人の新型コロナウイルス感染者が新たに報告された。中南米で確認された累計感染者数は、100万人を超えた。

 新たな感染の震源地となっている中南米で、チリはブラジルに次いで感染者が多い。死者は4506人で、ブラジル、メキシコに次ぐ3番目の多さとなっている。

 ペルーには1か月前から強制的なロックダウン(都市封鎖)と夜間外出禁止措置が敷かれ、国境封鎖命令も出ているにもかかわらず、感染者が急増している。マルティン・ビスカラ(Martin Vizcarra)大統領は、コロナ危機はまだ半ば過ぎだと警告している。

 一方、隣国チリでも同日、過去24時間の死者数としては過去最高の57人が死亡した。これにより同国の累計死者数は1054人となった。

 当局によると、ここ2週間で新規感染者が急増。国内の感染者の8割は首都サンティアゴで報告されており、市内では集中治療室の病床の96%が埋まっているという。(c)AFP