【6月1日 AFP】スーパーラグビー(Super Rugby)のサンウルブズ(Sunwolves)は1日、新型コロナウイルスの影響でオーストラリアの国内大会に出場することができなくなったため、チームの活動が終了することになったと発表した。

 今シーズン限りでスーパーラグビーから除外になるサンウルブズは、同リーグに参戦するオーストラリアのチームが出場する大会への参加ができなくなったことを同国ラグビー協会(Rugby Australia)から告げられたと明かした。

 スーパーラグビーのレッズ(Queensland Reds)、NSWワラタス(NSW Waratahs)、ブランビーズ(Brumbies)、メルボルン・レベルズ(Melbourne Rebels)に加え、以前除外されたウェスタン・フォース(Western Force)を加えた5チームが出場するこの大会は、7月3日に開幕する予定となっている。

 ニュージーランドや南アフリカ、アルゼンチンのチームも参戦する今季のスーパーラグビーは、3月から中断されている。

 サンウルブズは発表文の中で「スーパーラグビー・オーストラリア国内大会(スーパーラグビー・オーストラリア)への参戦につきまして、このたびオーストラリアラグビー協会より正式に、大会参戦が不可能になった旨、通達を受けました事をお知らせいたします」と記した。

 今回の決定により、参戦した約5年間でわずか9勝にとどまり、大量失点を喫することもあったサンウルブズのスーパーラグビーでの戦いは幕を閉じることになる。

 東京を拠点とするサンウルブズは、オーストラリアに渡れば14日間の隔離が必要であり、12週間滞在するため拠点を確保しなければならないという問題にも直面していた。

 サンウルブズによれば、オーストラリア協会や同国政府と協議してきたものの、「7月3日からオーストラリアで試合を行うための準備が間に合わないという結論」に至ったという。

 サンウルブズを運営するジャパンエスアール(Japan SR Association)の渡瀬裕司(Yuji Watase)最高経営責任者(CEO)は、「サンウルブズの試合再開を楽しみにお待ち頂いていた皆様には、その願いを叶える事ができず、残念なご報告となりました事をお詫び申し上げます」と述べた。

「今回の決定を受け、5シーズンに渡り参戦したサンウルブズのスーパーラグビーへの挑戦は終わりを迎える事となります」

「このような形でシーズンを締めくくる事となり、大変悔しい思いではありますが、世界で最もレベルの高いラグビーのリーグに参加できたことは大変光栄であり、名誉あることだと感じています」 (c)AFP