文化と観光を融合 河北省の劇団、観光地で上演
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【6月1日 People’s Daily】ドラや太鼓、チャルメラの音が響く中、劉莉沙(Liu Lisha)さんはよろいをまとい、軍令用の旗をもって舞台に登場、趙県(Zhao)南李家疃村(Nanlijiatuan)の村民のために「穆桂英(Mu Guiying)、元帥となる」を歌った。劉さんは中国・河北省(Hebei)石家荘市(Shijiazhuang)の「河北梆子」(河北省北部の伝統的な戯曲)劇団の団長で、全国政治協商会議の委員も務めている。
河北省の中南部では、ほとんどの村に舞台があり、芝居見物は村民にとって生活の一部になっている。毎年、正月から端午節まで劉さんは団員とともに、出し物を用意して広大な農村に入り、芝居を上演する。とりわけ近年は、石家荘市が「政府が料金を払い、民衆が芝居を見る」政策を通じ、伝統文化に対する支援を強化しており、河北梆子についても上演1回につき7500元(約11万3000円)の補助金を出している。「私たちの劇団は毎年、農村で200回上演しています。皆さんに楽しんでいただこうと努力しています」と劉さんが語った。
劉さんの劇団が農村で上演していると、よく地元の縁日とぶつかる。縁日では地元の特産品や衣類、軽食などが売られており、近くの村、あるいは町からも多くの人が押しかける。劉さんは長年の経験から、あることに気付いた。買い物に来た人が芝居に関心をもち、足を止めて見物したり、芝居を見に来た人が芝居の合間に買い物をし、軽食をもって戻ってきたりしていたのだ。
「芝居の上演と農村の縁日は互いに補完し合っている。二つが相まって文化的な欲求を満足させるし、消費も促進する」。そう考えた劉さんは昨年、文化と観光の融合促進を提案した。すなわち、観光地の古跡近くで伝統演劇を上演することを提案したのだ。劉さんはもともと、伝統演劇をいかに伝承し、発展させるかについて思案してきた。
河北梆子劇団は昨年の中秋節に観光地の正定古城で「嫦娥(Change)、月に奔(はし)る」を上演した。「芝居を見ていた観光客は大変多かった。近くのシューマイ店はふだんは客が少ないのに、中秋節1日の売上高は10万元(約151万円)に達した」と劉さんが語った。(c)People's Daily/AFPBB News