今年焦点を当てたのは、「レベルソ」と双璧を成すブランドのクラシック、「マスター・コントロール」のリニューアルである。機械式腕時計が黄金時代を謳歌した1950年代のラウンド型ウォッチから想を得た同コレクションが21世紀の新しいデザインを採用して生まれ変わった。微妙に洗練されたケースやダイアルのディテールをはじめ、新開発の素材「グランド・ローズゴールド」の採用、アップデートした最新ムーブメントなど見どころは豊富。また、今回のデイト表示付きとフルカレンダーに加えて、クロノグラフ・カレンダーやジオグラフィークも同時に発表された。
リニューアルした新作は、1950年代の雰囲気に通じるクラシカルな味わいを強調したデザイン。デイト表示付きモデルは、直径40㎜で厚さ8.78㎜の薄型ケースに、シリコン製脱進機を装備し、パワーリザーブが70時間に向上した新世代の自社ムーブメントを搭載。自動巻き。ステンレススティール、5気圧防水。税別72万4000円。
日付、曜日、月表示のコンプリートカレンダーとムーンフェイズを装備。ムーンフェイズとの重なりを避けてジャンプするポインターデイトや新素材のグランド・ローズゴールド、新世代ムーブメントなどが秀逸。自動巻き、パワーリザーブ約70時間。ケース直径40㎜、5気圧防水。税別244万円。
高度な技術を惜しげもなく発揮するジャガー・ルクルトも頼もしいけれど、原点回帰とさらなる熟成を目指す「マスター・コントロール」の取り組みも素晴らしいと思う。個人的には「マスター」コレクションでのアラーム機能付きモデルの登場にも今後期待したいところだ。
いつの時代も色褪せないシンプリシティだと思っていた「マスター・コントロール」が、従来のデザインを継承しつつ、モダンにブラッシュアップされた。そして、「実は脱いでもスゴイんです!」とばかりに、ムーブメントもパワーリザーブが伸びるなどアップデートしているのも見逃せない。
文=菅原 茂(時計ジャーナリスト)/前田清輝(ENGINE編集部シニア・エディター) (ENGINE2020年7月号)
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