【6月1日 Xinhua News】中国河南省(Henan)の三門峡市(Sanmenxia)文物考古研究所はこのほど、同市湖浜区の黄河河畔で大型古墓群を発見したと明らかにした。各時代の墓葬600基余りを発掘し、遺物2千点余りが出土した。

 同研究所の鄭立超(Zheng Lichao)所長によると、古墓群は黄河南岸から500メートルの後川村にある。同地で2017年10月から始まったバラック地区の改造事業に合わせて実施した3度の探査発掘で3万7600平方メートルを調査。各時代の墓葬600基余りを発見した。時代は主に秦漢時代(紀元前3世紀~3世紀)、唐宋時代(7世紀~13世紀)、明清時代(14世紀~20世紀)に分かれており、中でも秦漢時代の墓が多く、300基近く見つかった。

 これまでに発掘を終えた墓葬602基からは、土器や銅器、鉄器、金銀器、玉器、磁器、石器、骨器・蚌器(大型の貝殻から作られた道具)などの器物2千点余りが出土した。首を曲げたハクチョウの頭部をかたどった青銅製のつぼ「鵝首曲頚青銅壺(がしゅけいじんせいどうこ)」や玉の剣具、玉を象眼した銅製の帯鈎(たいこう)、銘文のある銅器など、独特な造型を持ち精巧に作られた器物も多く見つかった。いずれも高い歴史的、芸術的価値を持つ希少な副葬品だという。

 秦漢時代の墓葬から「陝亭」「陝市」と刻印された副葬品が見つかったほか、唐~元代の墓誌には陝州に関する直接的な記述があった。専門家は、墓が秩序正しく並び、同時代の墓葬ではエリアの重なりが見られないことや旧陝州城の近くにあることから、陝州城の人々が代々使用した集団墓地だった可能性を指摘。しかも計画に基づき整備されたものだとの見方を示した。

 専門家はまた、今回の大型古墓群の発見と発掘により、三門峡地区が政治的中心の移転に伴い次第に隆盛から衰退へ向かった過程が明らかになったと説明。中でも大量に見つかった秦墓と前漢墓は、同地区の墓葬の変化を知る上で貴重な資料になると述べた。(c)Xinhua News/AFPBB News