【5月31日 Xinhua News】中国天津市(Tianjin)北辰区(Beichen)双口鎮(Shuangkou)にある農業技術開発を手掛ける一畝漁菜(天津)農業科技基地ではここ数年、水産養殖と水耕栽培を組み合わせた次世代型農業モデル「アクアポニックス」の応用が進んでいる。

 アクアポニックスは魚の養殖と野菜の水耕栽培を同時に行う循環型の農業システム。まず水槽に飼料を投入して魚を養殖し、その後、水循環システムで水槽内の水や魚の排せつ物を野菜や果物の培地に送る。水の中に含まれた栄養物質を植物が吸収することで水が浄化され、最後にその水を再び養殖槽に戻す。こうした閉鎖式循環システムにより、土壌や農薬、化学肥料を一切使わず、一年を通して栽培ができるようになった。

 同基地では現在、八棟のビニールハウスでアクアポニックスによる養殖と栽培が行われ、2019年は魚300トン余り、野菜100トン余りを生産した。(c)Xinhua News/AFPBB News