【5月31日 AFP】米ミネソタ州で黒人男性のジョージ・フロイド(George Floyd)さん(46)が警察の拘束下で死亡した事件に対して、四大大会(グランドスラム)を2回制している女子テニスの大坂なおみ(Naomi Osaka)も他のスポーツ選手と同様に抗議の声を上げた。

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 日本人の母親とハイチ人の父親の下に生まれた大坂は、インスタグラム(Instagram)にミネアポリス(Minneapolis)での抗議デモの写真を投稿し、ツイッター(Twitter)には「自分の身に起こったことじゃないからといって、何も起こっていないわけじゃない」と書き込んだ。

「普段はチェーンを身につけ、ジムではヒップホップを大音量で鳴らし、ハイタッチやグータッチを交わし、スラングでしゃべる人たちが、いま突然黙り込むのはおかしいと思う」

 フロイドさんが警官に膝で首を何分も押さえつけられ、死亡する事件が起こった25日以降、米国ではミネアポリスを中心に激しい抗議活動が起こり、警官は殺人と故殺の罪で訴追されたが、一部では抗議が暴動に発展している。

 大坂のインスタグラムの投稿には、新鋭コリ・ガウフ(Cori Gauff、米国)も拍手マークで返信した。

 2019年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2019)でベスト16入りし、一躍脚光を浴びたガウフは、自身のツイッターで事件を痛烈に批判し、武器を持たずに白人警官や白人市民に殺された黒人を動画で紹介して「次は私?」と問いかけている。(c)AFP