NBAは7月31日の再開目指す、コミッショナーが会議で発言 報道
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【5月30日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)のアダム・シルバー(Adam Silver)コミッショナーが、29日に開かれたテレビ会議で球団オーナーに対し、7月31日のシーズン再開を目指す方針を示したと地元メディアが報じた。しかし、どのような形式になるかは、依然として不透明となっている。
米紙ロサンゼルス・タイムズ(Los Angeles Times)など複数メディアは、この日の会議に出席した匿名の理事の話として、シルバー・コミッショナーがシーズン再開日の候補として7月31日を提示したと伝えた。
新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)を受けてNBAは3月11日にすべての試合を中断し、現在はシーズン再開と完了に向けたいくつかのシナリオが検討されている。
選択肢の一つとして、全30チームがレギュラーシーズンの残り試合をすべて消化してプレーオフに突入することが示されている。しかし、すでに多くのチームがプレーオフ争いから脱落しているため、この案はほとんど支持されないとみられている。
記事によれば、ある匿名の幹部がプレーオフ進出の可能性がなくなったチームについて「彼らにプレーする気は絶対ない」と語ったという。
別の案では20チームでシーズンを再開し、FIBAバスケットボール・ワールドカップ(FIBA Basketball World Cup)のプールステージのようにグループ分けしてプレーオフ1回戦を行うことが話し合われている。
また、シーズンが中断された時点において、プレーオフ出場圏に6ゲーム差以内でとどまっている22チームで再開するアイデアも示されている。このシナリオでは、レギュラーシーズン数試合を消化した上で、プレーオフの出場権を懸けたプレー・イン・トーナメントを行うことになる。
今週リーグが実施したゼネラルマネジャー(GM)への調査では、現在の順位でプレーオフ出場圏にいる16チームでそのままプレーオフに突入する案に53パーセントが賛成したと報じられた。しかしながら、このシナリオではカンファレンスごとのシード順位を破棄し、リーグ全体でシード順位を決める可能性がある。
隔離や検査の手順などの新型コロナウイルスの感染拡大防止策について、最終的な案はまだまとまっていない。
NBAの選手は現在チーム施設の立ち入りを許可されており、各地における新型コロナウイルスの感染防止策に従って個々にトレーニングを行っている。しかし、チーム練習は再開されていない。(c)AFP