【5月31日 Xinhua News】中国河北省(Hebei)望都県(Wangdu)の文化財保護部門は、全国重点文物保護単位(国宝・重要文化財に相当)の望都漢墓でこのほど、専門技術者を招き壁画のデジタルデータの収集作業を行ったと明らかにした。

 望都漢墓は同県所薬村の東にあり、後漢時代の宦官(かんがん)、郛陽侯(ふようこう)孫程(Sun Cheng)の墓だと推測されている。全長は46・7メートルで、幅32・7メートル、封土(盛り土)は最も高い所で11メートルある。同墓の壁画は、国内でも数少ない保存状態の良い後漢時代の墓室壁画の一つとされている。

 同県文物保護所の計志広(Ji Zhiguang)所長は同墓の壁画について、独特の風格を持ち、中国古代の社会や政治の変遷や絵画芸術の発展を研究する上で重要な学術的価値を持つと述べた。

 計氏によると、今回収集された壁画の基礎データは、壁画の保護や修復、模写、複製に役立てるという。(c)Xinhua News/AFPBB News