【5月29日 AFP】フランス政府は28日、新型コロナウイルス対策で2か月にわたり制限してきたバーやレストラン、カフェなど飲食店の営業を6月2日から全国で解禁し、自宅の半径100キロ圏内までとしていた国内の移動制限も撤廃すると発表した。

 エドゥアール・フィリップ(Edouard Philippe)首相は、厳格なロックダウン(都市封鎖)措置の緩和の第2段階について、記者会見で詳しく説明した。

 フランス文化の華であり国民が待ち望んでいた外食の再開は、テーブル同士の間隔を最低1メートル空けることを条件とし、1グループ10人まで入店を認める。給仕と調理士は常時マスクを着用し、客も入退店時にはマスク着用が必須となる。

 ただし、首都パリを含むイル・ド・フランス(Ile-de-France)地域圏については、いまだ感染リスクが高いとして、屋外のテラス席のみ利用を認めるとしている。

 博物館や史跡も、来月2日から来場者のマスク着用を条件に再開。公園や庭園、海岸や湖も来週から開放される。

 公共の場で11人以上が集まることは来月21日まで禁止され、公共交通機関ではマスク着用が義務付けられる。

 劇場は、観客同士の安全な距離を保つ対策を取ることを条件に2日から営業再開を認めるが、映画館は22日からとなっている。

 また、夏休みに向け、22日にはキャンプ場やリゾートの営業も解禁される。スポーツ競技場や大型コンサートホールも22日から、観客同士の距離を十分に保つ対策を取れば5000人を条件に再開できるとしている。(c)AFP/Mariette Le Roux