【5月31日 AFP】米宇宙開発企業スペースX(SpaceX)が30日(日本時間31日)に打ち上げた有人宇宙船「クルードラゴン(Crew Dragon)」の宇宙飛行士、ロバート・ベンケン(Robert Behnken)氏(49)とダグラス・ハーリー(Douglas Hurley)氏(53)は親友同士だ。

 両者とも軍パイロット出身で、同じ2000年に米航空宇宙局(NASA)に採用され、どちらも結婚相手は同僚の宇宙飛行士だ。

 ハーリー氏によると、2人が初めて出会ったのは2000年、NASAで訓練を開始したときでそれ以来、無二の親友同士だ。

 2人とも軍のテストパイロット学校に通っていた。宇宙飛行士隊の志願者らにとって慣例のコースだ。

 ベンケン氏はカリフォルニア工科大学(California Institute of Technology)で機械工学の博士号を取得。在学中に軍に入隊し、米カリフォルニア州のエドワーズ空軍基地(Edwards Air Force Base)にあるエリート校、空軍テストパイロット学校(Air Force Test Pilot School)に入学した。ステルス戦闘機F22をはじめ、25機種以上の飛行経験がある。階級は大佐だ。

 同じく大佐のハーリー氏もNASAに加わる前は、米海兵隊の戦闘機パイロット兼テストパイロットだった。特にFA18戦闘攻撃機のスペシャリストだ。

 さらに2人とも2008年から2011年の間に2回、別々のミッションでスペースシャトル(Space Shuttle)に搭乗した経験がある。

 そして2015年、2人はNASAから次のミッションを課された。スペースXが建造を手掛けるクルードラゴン初の有人飛行だ。それは当初2017年に予定されていた。