【5月29日 AFP】米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)は28日、ルール変更に関する球団オーナーのオンライン会議が開かれ、攻撃権を維持するために行うオンサイドキックの代替案を却下した。

 オンサイドキックの代わりにフォースダウン残り15ヤードからプレーする案について、オーナー陣はさらに議論を重ねるべく2年連続で承認を見送った。

 フィラデルフィア・イーグルス(Philadelphia Eagles)が提示した今回のプランを支持しなかったNFLの競技委員会は、昨年も同様の案を後押ししていなかった。

 今回のプランでは、ボールを維持するために、チームの指揮官が時計を止めた状態で自陣25ヤードから15ヤード前進を狙うプレーを選択することが可能となっていた。このプレーに失敗した場合は、ボールデッドとなった場所から相手チームに攻撃権が移る。

 オンサイドキックの代替案は、キックオフの安全性向上を目指して2018年に行われたルール改正に伴い、オンサイドキックの成功率が大幅に減少したことで示されたものだった。ここ2年間のオンサイドキック成功率は10.5パーセントで、それ以前の5年間は16.3パーセントとなっていた。

 リーグ側は、試合終盤に負けているチームが攻撃権を維持できる確率を改善する道を模索していたが、今回のような劇的なルール変更については反対することを決断した。(c)AFP