【5月29日 AFP】大流行している新型コロナウイルスの懸念を理由に、今年のボストン・マラソン(2020 Boston Marathon)が124年間の歴史で初めて中止が決まったと、28日に大会主催者が発表した。

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 米マサチューセッツ州ボストン(Boston)のマーティー・ウォルシュ(Marty Walsh)市長は、すでに当初の日程が4月から9月14日に延期されていた今年のボストン・マラソンについて、公衆衛生上の理由で計画通り開催されないと発表した。

「大勢の人々が密集することを避けつつ、通常通りのフォーマットでレースを開催するのは不可能だ」「経済を回復させていく中で、われわれの目標と希望は前進してウイルスを封じ込めることである一方で、こうしたイベントを9月14日または今年中に開催するというのは、責任感や現実感があるとは言えない」

 ボストン・マラソンは1897年から一度も休むことなく毎年行われており、年に一度開催されている世界のメジャーマラソン大会では最も長い歴史を築いている。

 米国で行われる他の二つのメジャーマラソン大会である、10月11日のシカゴ・マラソン(Bank of America Chicago Marathon 2020)と11月1日のニューヨークシティマラソン(New York City Marathon 2020)については、現時点でいずれも開催予定となっている。(c)AFP